彼女は正面を向いたままで視線だけ斜を向いているといい、とか思ったりなんだり。
…現在どうなっているのかは知らないんですがね!(どーん)
という全く意味の無い前フリから、以下リンクからは久々に散文なんぞを。
久々に出すのが金中でいいのだろうか自分。
とりあえず金中の意味が分からない方はスルーして下さいお願いします。
…しかし猛烈に長い。
PCの編集画面ですらスクロールバーが可笑しいことになってる(爆)
(追記:カウントしてみたら約2000字だそうです。爆)
…そして途中まで書いて投げたものに手を加えたので、内容が些か古いのはご愛嬌といったものです(爆)
追記(0914*0550)
修正して再うpしました。
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台湾から戻ってきて一息。
今回の現場では拷問のようなタイムスケジュールだったり雨に打たれたりしたものの、いちスタッフでしかない自分に対しても待遇はとても良かったし、海外でのLIVEサポートにも少しは慣れてきたのもあって、なかなか楽しいものではあった。
とはいえ、やはり言葉の通じない国での仕事は多方面に気を遣わなくてはいけないから気疲れもする。
今日は最後に終日休みだったのはいつか思い出せない位に、本当に久々な休日。
昼間はそれこそ鬼のように、溜まっていた家事を片付けるのに専念し、洗濯もしたし布団も干したしで、追い付かなかった掃除もあらかた目処がついた。
これで明日スタジオに入っても、明後日からの仕事にも少しはスッキリして行けるだろう。
いつもより随分早く夕飯を食べ(とは言っても普通の人からすると些か遅い時間帯になるのだが)、昨日まで毎日のように顔を突き合わせていた人達のサイトへ何の気なしにアクセスする。
…と、自分が面倒みている機材担当のメンバーが更新しているのに気付く。
やんちゃなドラマーはマイペースに書いているようだ。
彼なりに色々考えてはいるのだろうが、相談をもう少し早めにしてくれたらなぁ、なんて年寄りの愚痴のように呟き、同い年のギタリストの記事にざっと目を通す。
どうやら自分のことについて書かれているらしい。
最近彼が此処で日記を書いている、と見てみるとこんなんばっかりだから困る。
別に何も悪いことはしていないものの何となく気恥ずかしくて(ニヤけているなんては絶対認めない)、最近では周囲に人がいない所で見るのが常になってしまった。
彼、というかプラを担当し始めた頃はお互い駆け出しもいいところで大した知識も技術も無くて、2人で遅くまでああでもない、こうでもない、と会うたびに半ば喧嘩腰になりながら打ち合わせをしていた。
スタジオから追い出されても居酒屋に通い詰めては閉店間際まで機材やエフェクターの話やらを肴に、どちらかが潰れるまで話し込んだりもした。
自分個人としては今の会社に入ったばかりで経験値なんてものも殆んど無かったから、どうにかして認めてもらいたい一心で、基本的にノリ重視、という建前の元(あれは絶対めんどくさいのと間違ったことがばれないようにという作戦だったと思う)、コードすらメモしない彼には随分食い付いたものだ。
最近になってやっとコードのメモ程度のスコアは取るようになったものの、どの曲についてもきっちりとした設計図をひかない彼の音作りに関しては、他にどんなに人が余っていてもこちらへ回ってくる(まぁ人が余るなんてことはほぼ無いのだが)。
彼の音響を(エフェクターが多すぎてどうにもならないから、と言われてしぶしぶ)担当し始めた頃も、最初は文句ばかり返ってくるものだから意図が全く分からず、自分なりの小さなプライドもあったもののそれをいちいち粉砕されるようなことばかりだったものだから、随分と不条理な気持ちになって、壮絶な喧嘩は随分とやってきたものだ。
それが次第に、彼も自分自身も経験値を積んだことによるのか、はたまたお互いの人となりが分かるようになったからかは知らないが、彼のしたいこと、というものが多少なりとも掴めてきてから、彼は変わった、と、思う。
ひとに表立って感謝というものを口にするようになったのだ。
きっかけは恐らくとある人との出会いなんだろうな、とは思うものの、その頃から彼は随分と丸くなった。
その人と離れて、あまり会わなくなってからは感情の表現も変わってきた。
それに自分もひとかたならぬ影響を受けている。
気まぐれないち会社員でしかない自分にとって穏やかになる、ということは非常に喜ばしいことなのだろうが、怒りが原動力とされているようなロックミュージシャンとして、はたまた芸術家として居なければいけない彼はにとっては果たして好い事なのかは分からない。
まぁ、音に関して言えば方法論も増えたし、厚みも増していて、切れ味は特に失われた訳でもなさそうなのだが。
ただ、本当に悲しいときに彼は、わらうようになった。
至って静かにわらっている。
泣くことというのは他人事のときでしかない。
これについてはどんなに長い付き合いになろうが些か戸惑うだろう。
若い頃のように盛大に泣き喚かれた方がよほどましというものだ。
とはいっても、そんな彼を親のような視点で見てしまう辺りに自分も大概だなぁ、なんて思ってしまう訳だが。
そして、そんな自分自身を彼もまた同じように親のような視点で見ているのだろうな、ということは言葉の端々から感じ取ることが出来ることに、ちょっとした親近感のようなものを抱いていたりするのである(優越感といえばそうかもしれないが、独占欲から来るものではない、とは断固言っておきたい)。
さてと、明日も休みだし、夕食のあれこれでも片付けてビールでも一本空けようかね。
生産的な行動に移ることにした。